教誨師

 

最近観た中で1番グッときた映画。

あらすじは以下の通りです。

 

6人の死刑囚と対話する一人の男……。“教誨師(きょうかいし)”とは、受刑者に対して道徳心の育成、心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く人。そして本作の主人公は、死刑囚専門の教誨師である牧師、佐伯(大杉漣)。

独房で孤独な生活を送る死刑囚にとって、教誨師は良き理解者であり、唯一の話し相手。真剣に思いを吐露する者もいれば、くだらない話に終始したり、罪を他人のせいにする者もいる。皆、我々と変わらない人間でありながら、どこかで道を誤ったり、ちょっとしたボタンの掛け違いによって、取り返しのつかない過ちを犯した人々。一方の佐伯は、彼らに寄り添いながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、死刑囚たちが心安らかに死ねるよう導くのは、果たして正しいことなのか苦悩する。その葛藤を通して、佐伯もまた、はじめて忘れたい過去と対峙し、自らの人生と向き合うことになる……。

ほぼ教誨室での会話劇ながら、息つく暇もない約2時間、ベテラン役者たちの緊張感溢れる演技と時にユーモアを交えながら展開する“死”の側からとらえた強烈な“生”の物語。

(FILMAGAより引用) 

 

画面は4:3。無機質な個室の中でテーブルを挟み死刑囚と教誨師である佐伯との対話が物語のほとんどのシーンを占める。

 

死刑囚のキャラクターは、2016年に起こってしまった相模原の施設襲撃犯をモチーフにしたであろう青年。関西のおばちゃん。気の弱そうなおじさん。ヤクザ。無口なおじさん。ひらがなも書けないおじいちゃん。

 

ヤクザ役の光石研さんや大阪のおばちゃん役の烏丸せつこさんは存じ上げていたのだが、他の方は失礼だが存じ上げなかった。

だが皆さん役柄とぴったりで、違和感を抱くことなく最後まで観れた。

 

死刑囚6人の中で私が最も惹かれたのは相模原の施設襲撃犯をモチーフにしたと思われる高宮(演:玉置玲央さん)だった。

 

斜に構えた感じの彼が物語が進んでいき佐伯と対話していくにつれ、どんどん魅力が増していく。

 

レビューもへたっぴだし、ネタバレしちゃいそうだし、尻切れとんぼな記事だし、もうよくわかんないけど、私はとても有意義な2時間を過ごせた!

 

大杉漣さんの遺作であり、唯一のプロデュース作品。

 

TSUTAYAやGEOで何を借りようか迷った際は是非手にとっていただきたい。